|
尾上郷川に対する憧憬は、白山という山を知ったときから続いていた。
堂々としたこの渓谷名。奥深い谷群とそれを取り巻く無名の峰々。
白山は別山を水源とする一大渓谷を携える 尾上郷川 は、その末端を御母衣湖へと導いている。
遡行難易度の差は当然あれど、尾上郷川は数々の銘渓を派生させ、しかもどれもが流程が長く、溯行者にとってはきわめて手が届きにくい場所にある。そのためどの谷も原生の趣きが強く、溯行者はどっぷりと深谷の髄に浸ることができる。
そんな尾上郷川の中に、以前から気になっていた一つの支流があった。それが 小ワサビ谷(仮称) である。
出合から始める等高線の詰まり具合、峡谷を形成するにはあまりに条件が整いすぎた見事な水線の状態。いったいどんな谷なのかと思いをずっと巡らせていた。
谷は出合から連瀑で始まり、いきなりビビッドな遡行を強いられる。左岸にロープを延ばしてこれらを越えると、途端に谷は落ち着きを取り戻して原生の雰囲気を醸し出す。我らは右又の最奥1500mまで詰め上げ、支尾根上を漕いで、更に1497mピークをも越えて本流を下降した。
本流には落差40mほどの多段滝が豪快に瀑布を落とし(画像右)、当日の水量と相まってそれは見事に尽きる巨瀑ものだった(画像右)。
しかし尾上郷川支流の谷は水温が低い。試しに温度を測ってみると、12.6度をマーク。釜に漬かるなど地獄の沙汰と思える温度。夏の最盛期というのに驚く低さ。それだけ山の保水力が高いためなのだろう。滝下でのビレイはかなりの忍耐が必要だ。
なお、この支流には名前が冠せられてないということで、下流のワサビ谷から名前を拝借、小ワサビ谷にさせていただいた。
 |

 |
|
|
|
|
|
|
| 05 |
| S |
M |
T |
W |
T |
F |
S |
| - |
- |
- |
- |
1 | 2 | 3 |
| 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
| 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
| 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
 

|
|
|
|