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白山連峰の一角を成す、別山に向かう谷として有名な別山谷。フィナーレは別山南面の大平壁の登りで、これがまたすごい。
急角度の脆い岩壁ではザイルなど出せるはずもなく、緊張の余りに声も出なくなる。左を見れば、こっちだよと言わんばかりに登山道が手招きしているが、ここに来た溯行者なら、選ぶルートは頭上のみ。
溯行を計画する際、入渓ルートについて考えるのは楽しいもの。他人が考えないような溯下降ルートが切り拓かれたときは、溯行後の気分も最高潮である。それを知っているからこそ、選ぶルートにも気合いが入るというもの。
我々は白山は石徹白から登山道を入り、ブナゴヤ谷(別項参照)を下降して別山谷へ下降、別山からは再び登山道を戻るというコースを一泊二日でこなした。その他福井県打波川源流から、カラスノウシロ谷を下降するという最短ルートも取られているようだ。
こうやってあれこれルートを模索する楽しみ、この楽しみを抜きにして、楽しい、充実した溯行などあり得ない、つくづくそう思う。
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