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境川は巨大ダムの建設によってガラリとその地貌を変えてしまった。
周辺に点在する数々の銘渓もことごとくこの巨大建造物の餌食となり、その姿を刻々と変えつつある。古き良き時代の山々の姿は、今はもう望むべくもない。悲しいかな、その現実の前にまたまた立ち直れない日々が続いてしまうことになる。
開津谷には「魚留滝」という滝があるが、国土地理院二万五千分の一地形図に明記された位置にある魚留滝は 実際の位置と違うところにある。地図に明記された場所には、魚留滝は存在しない。
魚留滝を越えると細かな滝が現れるものの、軽快な溯行が可能。両側から迫る壁は圧巻。廊下の名にふさわしい景観に息を飲むだろう。
開津谷には大滝を伴った右又ハナノ谷(画像右)が存在する。この滝があってこそ、この開津谷の重みも増すと思う。先鋭的が沢ヤなら、この谷は押さえねばならない課題だろう。また、本流源流から眺める「仙人岩」の岸壁 も、この谷の溯行の大きな目玉。下から望む仙人岩は、想像以上に巨大で、その規模の大きさに唖然としてしまった。
下降路は同渓を下るか、稜線に飛び出て縦走路を走るか。いずれにせよ時間と肉体との格闘を覚悟せねばならない。最近は登山道の整備もされてないのか、荒れが目立つようになってきた。
しかし今はどれほどの玄人が開津谷に入渓しているであろうか。開発の手によって渓のみならず、先鋭的な沢ヤの心までも破壊してしまった。この渓もその感が色濃い。
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