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小屋場ノうら谷、などという安直な名前を勝手に付けてしまった。おわかりの通り、別項の小屋場ノ谷の"うら側"にあるので「うら谷」とした。
大嵐谷の支流には興をそそる支流が多い。どこか大嵐谷は岩盤の発達が鋭く、どの支流にも豪快な高さを伴った滝が多い。この小屋場ノうら谷も例に漏れず変化のある谷だった。
大嵐谷左岸の杣道からも見えるが、出合からしばらく入った地点に最大級の大滝が姿を現す。高さ35m、一筋の流れが滝全体覆うような立派な風格を持った瀑である。
この谷の核心はこの滝の登攀だろう。豪快無比のシャワークライムの醍醐味を存分に味わいたい。ルートの読み、己の力量、そして持ち得る経験と技術。そのすべてがここで試されることになるだろう。
最近近くを通ったが、三年ほど前の大水の際、流れ出た土石が谷中をかなり埋めてしまったようだ。出合から扇状に流れ出た大量の土石の規模から見て何らかの悪影響が谷中で起こっていると思う。大滝の上にも流れ出た大岩が蓄積していたことから、谷の様子はかなり変貌していることが伺えた。中間部の見事なゴルジュ帯がどうなっているのか、美形の谷だけになんとも気になる。
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