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なんとも変わった谷名とは思わないだろうか。
ジライ谷の名前はそのものスバリ、「地雷」からきていると言う。戦中はこの谷周辺から火薬の原料を採掘したらしく、そのためにこの変わった谷名が付いたとされる。だからジライ谷とは、渓相を表現して付けられた名前ではない。
ジライ谷は別のことでも有名な谷。
ここには白山国立公園内唯一の野猿の研究用餌付け施設があったが、話によると研究とは言え餌付けによる野猿へのマイナス影響が大きかったらしく、施設は今は完全に閉鎖されている。以前は間近に野猿が見られるという国内でも貴重な自然観察施設だったが、人間が自然に手を加えるということが、結局は自然のバランスを狂わすことになってしまうという結果になってしまったようだ。
以前はこの谷を溯行すると、必ず猿の軍団ににらまれた。彼らは人間を恐れず、油断すると飛びかかってきたこともあって、出合うとひやひやした思い出がある。
谷はこの施設の脇から始まる。30mの滝を越えると谷は直角に右に曲がり、急角度で高度を延ばす。ここには私が銘々した「猿岩」という岩峰がある。この岩はスーパー林道からでも確認できる。(岩のかたちが猿の顔に似ている=下段写真上方)
谷中央部には三段の巨瀑があり、この谷最大の通過ポイント。ここは的確なルートファインディングで挑みたいところ。
不覚にも最下段の滝の登攀中に転落、肘をしこたま擦りむいて泣く泣く第一回目は引き返しとなった。同行の仲間はオレの墜落をもろに受け、右手指脱臼の憂き目にあった。あれほど下にいるなと言ったのに・・・。
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