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蛇谷本流をしばらく溯行すると、すぐ右岸に見事な巨瀑が姿を見せる。これがシリタカ谷である。出合から豪快な40m 級滝の連瀑で始まり、そこから先は息付く暇もない。
シリタカ谷は全体に三部構成になっており、出合、中下流域、上流域にそれぞれ大きな滝群が控えている。中でもポイントとなるのはやはり出合の滝群だろう。水量如何ではかなり手こずらされることになる。
この谷をつめあがると「シリタカ山」に出るが、位置的にピークは遠く、西の「冬瓜山」の方が近い。しかし、たいていの溯行者はそこまでつめ上げず、途中で引き返すか尾根越えで別支流に移って下降するなどのルートを取る。
「冬瓜山」は、地元では"カンムリ"山と呼ぶ。その名の通り、頂上部は岩場になっており、冠をかぶった山容をしている。そのカンムリが訛って冬瓜という、意味の理解できない漢字があてがわれている。
下降は同渓とアカイチ谷との境界尾根の、いちばん接近する地点から尾根を登って下降すると早い(不明瞭だが杣道がある)。しかしここもほとんど藪尾根のルート、左右の支流に紛れ込まないように、細心のルートファインディングが必要だろう。どちらに降りても紐は届かない。
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